今回は、ノーリフティングケア推進委員会の委員選びのポイントを紹介します。
ノーリフティングケア推進委員会って何?
ノーリフティングケア推進委員会とは、その名の通り
施設でノーリフティングケアに取り組み、職場の風土としてノーリフティングケアを定着させるための委員会です。
ノーリフティングケアが職場に根付くかどうかは、この委員会の活躍によって左右されるといっても過言ではありません。
では、その大切な委員会の構成員である「委員」はどこに気を付けて選任するのが良いでしょうか?
大事なポイント1 「やる気」
委員の方は、他のスタッフに比べて率先してノーリフティングケアに取り組むことが重要です。例えば、『スライディングシートを使おう』と決まった際には、「自分がどんどん使うぞ」という気持ちをもって行動をする必要があります。
つまり「やる気」がとても重要になります。
しかし、少し前までノーリフティングケアという言葉を知らなかった他の人たちにとっては、「福祉用具を積極的に使うことが難しい」のが現実です。
その時期に、委員の人たちがノーリフティングケアを実践することをあきらめてしまうと、せっかく作った委員会がただの集まりになってしまいます。
そんな時はどうしたらよいのでしょうか?
解決方法! 日々のケアからノーリフティングケアを実践する。
常にこの気持ちを持ち、ノーリフティングケア推進委員会で活躍してもらうためには仕事に対して、やる気を持っている方を選ぶのが良いかもしれません。
もし普段、この人は仕事に対してやる気が少ないのかな…と感じる場合でも、ノーリフティングケア推進委員会という場面が与えられ、上司から活躍を期待されれば、自然とやる気が出てくることもあります。
大事なポイント2 「発信力」
ノーリフティングケアを定着させるためには、他のスタッフに対して「この福祉用具は、このケア場面で、このように使いましょう」と伝えたり、「〇月〇日から、このケアを実践します」と連絡をするなど「発信力」が必要になる場面が多くあります。
しかし、人に対して意見を伝えることが苦手だと感じている方の場合、少し難しい部分があるかもしれません。
解決方法! 決まったことの連絡から始める
そんな場合は、まずは上司と相談を行いましょう。例えば、福祉用具のデモ機(お試し品)導入が決まったとします。その際には、
- 使い方の紹介
- 使用感の聞きとり
- 導入するかどうかの判断
この3つの段階を踏むことになります。これを、発信力が乏しい方が一人でセッティングするのは非常に大変です。デモ機を借りる場合、お試し期間が1週間程度に限られていることが多いです。その限られた期間で、紹介⇒聞きとり⇒導入の判断を行わなければなりません。
そこで、上司に相談をすることで、一緒にスケジュールを立てることができると思います。あとは、そのスケジュールに沿って他のスタッフに連絡をしていけばうまくいきます。このように決まったことの連絡を繰り返していくことで、徐々に発言することへの抵抗感が減り、自分の意見を発信しやすくなります。
以上のように、ノーリフティングケア推進委員会の委員選びには「やる気」と「発信力」を重視すると良いと思います。
しかし、どれも委員として活動する中で成長させることができる能力であるため、この2つを伸ばしたいと思っている人こそ、ノーリフティングケア推進委員に適任かもしれません。一年たった時に、ぜひ去年の姿と比較してみてください。きっと、委員の方の成長に驚くと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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