【介護従事者向け記事】施設で始める!ノーリフティングケア (前編)

ノーリフティングケアを始めたいけど…

「抱え上げない・引きずらない・持ち上げない」ノーリフティングケア。


前回の記事「イチからわかる!ノーリフティングケア 」を読まれた方は、
ノーリフティングケア が対象者と介護をする側の双方にとって優しいケアということは、ご理解いただけていたと思います。
そんなノーリフティングケアを
「自分の働いている職場で導入していきたい。」
と思っても、「一人だけでは実践しにくい」「周りの人に理解してもらいにくい」という壁にあたってしまう方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、そんな方がどのように職場でノーリフティングケアを進めていくとよいかを実体験を元にご紹介します。

作戦① 経営に関わる人を仲間にする

まず初めに、経営に関わる人=(病院や施設の)事務長にノーリフティングケアを説明してみましょう。これから、あなたは多くの職場の同僚にノーリフティングケアを説明する場面が訪れます。事務長に説明を行い、理解していただけないようでは、この先いばらの道が待っているかもしれません。初めに、経営に関わる人(=事務長)に話をする理由は大きく3つあります

1.施設の特色づくりを望んでいる

介護業界の施設は、どこも特色を持った施設作りを望んでいます。「対象者の方の尊厳を大切にしたケアを提供できる施設」、「家族を預けたいと思う施設」など様々な考えがあると思います。その中で、ノーリフテイングケアという「対象者と介護をする側の双方にとって優しいケア」を大切にするという施設の特色づくりができれば、対外的なアピールにつながるため、きっとあなたの話を前向きに話を聞いてくれると思います。

2.職員へ指示を出すことができる

事務長という管理職の立場にあるため、その他の職員に対して支持を出しやすいと思います。介護施設においては、事務長が実質的な実権を握っているケースが多いと思います。そのため、組織の代表が「ノーリフティングケアを推進していく」ということを決めてくれれば、自然と他の職員も同調するようになると思います。

3.離職者の増加は経営面でのデメリット

介護業界は人手不足という話はよく耳にすると思います。実際に、新規の求人のために多額の広告費を払い、何とか職員の確保を行っている施設は多いと思います。新しく仕事を始めたばかりの頃は、身体への負担もそれほど蓄積していません。しかし、日々の業務の中で身体への負担が蓄積し、ようやく仕事を覚え、活躍を期待されるタイミングで身体を壊してしまうケースは少なくありません。これから…という時期に離職をされてしまっては、また新しい職員に初めから教育を行い、一人前になるまで待つ必要があります。そのため、職員の身体の負担が少ないノーリフティングケアは、優秀な職員に長く施設で働いもらう仕組み作りができます。そして、ノーリフティングケアを導入している施設であると、耳にした人が「働きたい」とやってくることで、新しい採用につながる可能性もあります。

以上のように、経営に関わる人=(病院や施設の)事務長にとって、ノーリフティングケアを導入することは多くのメリットがあります。ノーリフティングケアを取り入れていきたいけれど、「一人だけでは実践しにくい」と感じている方は、まず事務長を味方にしましょう。ちなみに、筆者の勤務している介護老人保健施設あけぼの苑では、事務長にお話をした結果、今では組織全体としてノーリフティングケアに取り組んでいます。全体の取り組みとして行う際の作戦はまだまだありますが、本日はここまで。

また、次回をお楽しみに。

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