お伝えしたいこと
利用者様に良質なケアを提供し続けるためには「介護者の健康状態」がとても重要です。職員がストレスなどによる体調不良だったり、腰痛や肩こりなどの不調を抱えている場合では、「双方が笑顔になれるノーリフティングケアの実現」は難しくなってしまいます。
具体的なセルフケアとしては、「食生活、睡眠・休憩、ストレッチや筋トレ、業務時の服装、身体の使い方」の5つがキーワードになります。プロとして自分の身体は自分で守るという意識で自己管理をしていきましょう。
根拠
利用者様が安心して生活していくために「あなたの介護」は必要不可欠です。介護してくれる人がいないと、介護される側の人々はその時点で生活が回らなくなってしまいます。
介護を提供する人がいきいきと楽しそうにされていれば、介護を受ける人にもその様子は伝わります。介護を提供する人の笑顔は、利用者様を自然と笑顔にしてしまいます。双方が笑顔になれるケアを提供し続けるためには、介護をする人のセルフケアが必要なのです。
具体的な方法
ここでは「食生活、睡眠・休養、ストレッチや筋トレ、業務時の服装、身体の使い方」についてお伝えしたいと思います。
食生活
バランスの取れた食事を心がけましょう。過食も少食もよくありません。なるべくいつも同じ時間帯で食事を取り、就寝前の間食も控えましょう。乱れた食生活は「今その瞬間は満たされます」が「5年、10年経ってからお金や身体でツケを払うもの」です。
栄養素には「タンパク質・脂質・糖質」の3種類があります。タンパク質では肉、魚、卵、豆類、乳類の5つがあります。糖質では穀類、いも類、果実類、砂糖類があります。脂質では植物油脂類、バター、マーガリン、マカダミアナッツなどがあります。今ここで挙げた食べ物をバランスよく取れていますでしょうか。
睡眠・休憩
睡眠はなるべく決まった時間に寝て起きる生活を心がけましょう。睡眠時間は個人差がありますが、まずは6-7時間を目安にしてみましょう。
日中の業務内で1時間のお昼休憩は取れていますでしょうか。睡眠時間と休憩時間を、今一度見直してみましょう。休憩時間に10分程度の仮眠をとるのもお勧めです。休息が不十分だと疲労が蓄積して慢性疲労になりやすいので、注意が必要です。
ストレッチ・筋トレ
仕事を続けていくと筋肉に疲労が溜まったり、偏った筋肉を使うようになってしまいます。腰痛持ちの方は腰回りや股関節のストレッチ、肩こり持ちの方は首回りや肩甲骨のストレッチを行うと血行が改善されて痛みを感じにくくなります。
仕事始め、仕事の合間、仕事終わりなどこまめに行うことで、大きな痛みを予防できます。休日でも気づいた時にこまめにできるとgoodです。詳しいやり方は別の記事で紹介させていただきます。
業務時の服装
ユニフォームのサイズが小さすぎたり大きすぎたりすると、利用者様の介護をする時に動きにくくなってしまいます。動きにくいがために無理な姿勢で介護を行おうとすると、腰痛や肩こりに影響を及ぼす可能性があります。
また筆記用具を胸ポケットに入れた状態で介護を行うと利用者様に当たってしまう恐れもあります。名札をつける位置にも注意しましょう。
身体の使い方
介護をする時の身体の負担を減らすコツとしては、①人やものを操作する時はなるべく近づく、②人やものを抱える時は密着するつもりで対象と自分を近づける、③前にかがむ時は膝を曲げる、④ベッドにがある時は膝や手をつく、の4つが挙げられます。
操作する対象が遠い場合では前に屈む動作や姿勢が増えますので、腰の負担が増大します。「近づく・膝を曲げる・手や膝をつく」を心がけていきましょう。
結論
「食生活、睡眠・休憩、ストレッチや筋トレ、業務時の服装、身体の使い方」の5つは日頃からできるセルフケアになります。プロとして自分の身体は自分で守るという意識で自己管理をしていきましょう。
心身ともに健康である介護者の笑顔は、利用者様を自然と笑顔にしてしまいます。双方が共に笑顔になれるノーリフティングケアを提供し続けるためには、介護をする人のセルフケアが必要なのです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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