ノーリフティングの落とし穴

落とし穴 – ダ鳥獣戯画
落とし穴 – ダ鳥獣戯画

 

 

 

 

 

 

 皆さんこんにちは

このサイトでは、今までノーリフティングケアの概念や歴史、福祉用具の紹介、施設での定着方法や助成金についてお話してきました。

そんな中で、ノーリフティングケアは勿論良いことなのですが、ある考えに固執してしまうことで、逆に介護をする側の首を絞めてしまうことにもなりかねません。

今回はそんな、ノーリフティングの落とし穴について話していきたいと思います。

 

 ノーリフティングケア=福祉用具ケアではない

ノーリフティングケアで陥りがちの悪い考えの一つが

「何でもかんでも福祉用具や機器を取り入れよう」

という考え方です。

”えっ、なるべくケアをノーリフティングケアにすることはいい事じゃないの?”

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、ここで読んでいただきたい記事がこちらです。

 

こちらを読んでいただくとご理解いただけると思うのですが、

ノーリフティングケア = 道具や機器を用いたケア

ではないのです。

 

ノーリフティングケアとは介護を受ける側と介護をする側両方に優しいケアのことなので、道具を入れれば良いという考えは間違っているのです。

道具をそろえればいいとノーリフティングケアを進めてしまうとせっかく道具をそろえても、

どの方のどのケアに使うのかがしっかり決まっていないため、結局使われず倉庫で埃をかぶってしまう…

ということが良くあります。

道具・機器を導入する際は、

どの利用者さんの、どの場面のケアに使用するか

を考えた上で導入を図ることが大切だと思われます。

つまり、被介護者・介護者の身体のことを考えた結果、道具や機器を取り入れるというのが正しいノーリフティングケアになるのです。

 

武器の一つとしてノーリフティングケア

以上ノーリフティングケアの陥りがちな悪い考え方でした。

最後にもう一つ皆さんにお伝えしたい考え方があります。

それは…

「ノーリフティングケアが絶対的な正解ではない」

ということです。

 

皆さんの中には、

  • 腰の負担をなくすための介助技術
  • 利用者さんの能力の引き出し方

など腰痛予防や利用者さんのためのケアを自力で勉強したり、研修会で学んだ方もいらっしゃると思います。

そして、皆さんの中には、その経験や知識の積み重ねがあります。

きっと、介護の中では、

「この利用者様にはこの経験が当てはまるな」

「この人はあの移乗方法が合いそうだな」

とご自身で考え介護を行っていらっしゃると思います。

そして、それは紛れもなくプロの仕事だと思います。 

私たちは、その中の知識・経験の引き出しの一つとして

ノーリフティングケアという選択肢が増えればいいなと思っております。

 

なので、ぜひノーリフティングケアがすべてとは考えず、

「この人はノーリフティングケアという選択肢があるな。」

という感覚でノーリフティングケアを導入していただければと思います。

以上、ありがとうございました。

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