ノーリフティングケアと車椅子について

ノーリフティングケアに車椅子って大切なの?

ノーリフティングケアは「介護する側と介護される側の双方が笑顔でいられるケア」のことを言いますが、実は利用者様が普段使用されている車椅子もノーリフティングケアではとても重要な役割を持っています。今日はノーリフティングケアにおける車椅子の重要性について、具体的な事例を紹介していきたいと思います!

こんなシチュエーション、あなたの施設にもありませんか?

普通型車椅子を使っている70代男性の利用者様。恰幅の良いやや大柄の男性で脳卒中による左麻痺を患っており、やや窮屈そうな車椅子に座っており、よく「腰が痛い」と言っています。左麻痺や腰痛のため、お一人ではベッドへ乗り移ることができません。

「腰が痛いみたいだからベッドに横になってもらおう」と思っても、まずはもう1人の職員に声をかけて、2人介助でベッドへの移乗を行います。女性職員しか勤務していない日は特に大変です。最近はコルセットをつけている職員も多く見かけるようになりました。

トイレの便座への乗り移りも大変です。狭いトイレ内で体を屈めて2人で介助を行うため、肩や腰への負担が大きいです。その利用者様の顔を見るたびに肩や腰が痛むような、そんな気さえしてしまいます。本当はもっと優しく接したいのに、なかなかそうもできない日々に悶々としてしまいます。

この方の車椅子が「モジュラー型車椅子」であればどうでしょうか?アームレスト(肘置き)を跳ね上げられるだけで移乗の際の選択肢がぐっと増えますね。

例えば・・・

①ベッドに乗り移る際にトランスファーボードやスライディングシートといった福祉道具を使えば、1人の介助でもできるかもしれない・・・

②トイレではアームレストを跳ね上げて、利用者様がトイレ備え付けの縦手すりをご自身で引き付けてもらうことで、移乗介助が楽になるかもしれない・・・

③2人介助でお尻を持ち上げる際に、アームレストが無い分お尻を浮かせなくて済むため、介助量が軽減するかもしれない・・・

その他にも・・・

①窮屈そうな車椅子を利用者様の体格に合わせた大きさの車椅子に変更することで、腰痛が改善し、移乗の際に利用者様の協力動作が増えるかもしれない

②車椅子の座面のクッションを厚めのものに変えることで、座っている姿勢での腰の負担が軽減され、腰痛が軽減するかもしれない

などなど車椅子の環境を見直すことで、介助がしやすくなったり、利用者様本来の力が発揮できる可能性が大きく広がります。利用者様が日常生活の多くの時間を過ごす「車椅子」を見直すことで、職員や利用者様の笑顔が増やせるかもしれませんね!

車椅子はどんなものがいいの?

ノーリフティングケアを進めるにあたっては「モジュラー型車椅子」が重要になってきます。この「モジュラー型車椅子」については別の記事で紹介していきたいと思います。お楽しみに!

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