ノーリフティングケアと車椅子 〜なぜモジュラー型車椅子が良いのか?〜

なぜモジュラー型車椅子が良いの?

モジュラー型車椅子には3つの特徴があります。これらは普通型車椅子にはない特徴です。ノーリフティングケア に向けた今後の車椅子選びの参考にしていきましょう。

  1. アームレストを跳ね上げることができる(外すことができる)

これが一番大きな特徴であり、一番大きなメリットです。入浴時やトイレ時、自室で休まれる時など、車椅子とベッド間・便座間の乗り移りを介助する機会は多いと思います。自力で立ち上がれないが座ることはできる方、ある程度足で体を支えることができる方では、アームレストを跳ね上げて、横方向にスライドして乗り移りを行うことで、介助をより楽にすることができます。アームレストが動かせない場合ではその分お尻を引き上げる必要があるため、特に女性では2人介助で対応されている場面も多いかと思います。またスライディングボードやスライディングシートを併用することで、より楽にスライドさせて乗り移りができます。

  1. バックサポートのたわみの調整ができる

背中が丸くなってしまった姿勢(円背姿勢)の利用者様では、バックサポート(背中のシート)がピンと張っていると、背中全面をつけることができず、背骨が突出している部分に圧が集中し、違和感や痛みの原因になります。リラックスした車椅子姿勢が取れないことで、腰痛や体のこわばりの原因にもなります。モジュラー型車椅子ではバックサポートのたわみを調整することができます。利用者様の背中のカーブに合わせてややゆったりめに調整することで、背中全面をバックサポートに預けることができます。快適に車椅子に乗れることは、利用者様本来の力を引き出す大切なポイントです。痛みや体のこわばりが軽減することで、乗り移りや立ち上がりの介助が楽になります。関わる方全員がHappyになり、自然と利用者様の笑顔にも繋がりますね。

  1. 座シートのたわみの調整ができる

車椅子に乗っていて、徐々にお尻が前にすべってしまう「ずっこけ座り(仙骨座り)」になっている利用者様を見かけたことがありませんか?モジュラー型車椅子では座シートのたわみも調整することができます。お尻がはまり込むように座シートにくぼみを作ることで、お尻が前にすべらずに良い位置にキープすることができます。ただし、痩せている利用者様ではお尻(坐骨周辺)に発赤や褥瘡ができる危険性もありますので、入浴時などでは特に観察が必要です。「ずっこけ座り」は腰への負担が大きく、崩れた姿勢により体のこわばりにも繋がりやすいです。

モジュラー型車椅子を使った方が良い利用者様はどんな人?

①「座っていられる方・自力で立ち上がりができない方」

「アームレストを跳ね上げることができる特徴」により、モジュラー型車椅子を使うことで乗り移りの介助が楽に行える可能性が高いです。

②「円背姿勢が強い方・ずっこけ座りになりやすい方」

「バックサポート・座シートのたわみの調整ができる特徴」により、快適に車椅子に乗ることができます。痛みや違和感の訴えが減少したり、食事量が増えて元気になったりと様々な場面で本来の力を発揮できる可能性が高いです。

まとめ

今日の記事のまとめです。おさらいしていきましょう。

モジュラー型車椅子を使った方が良い方

  • 「座っていられる方・自力で立ち上がりができない方」
  • 「円背姿勢が強い方・ずっこけ座りになりやすい方」

モジュラー型車椅子の3つの特徴・メリット

  • アームレストを跳ね上げることができる(外すことができる)
  • バックサポートのたわみの調整ができる
  • 座シートのたわみの調整ができる

いかがだったでしょうか。利用者様が日々使用されている車椅子に少しでも関心を持っていただけたら嬉しいです。また他の記事でお会いしましょう!

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