お伝えしたいこと
ノーリフティングケアを施設に導入すると
- 利用者様の利用満足度が向上する
- 介護職員の離職率防止につながる
- 施設のブランド力が向上する
- 新規職員のルクルートに繋がる
の4つのメリットがあります。これらについて詳細を説明していきたいと思います。
根拠
①利用者様の利用満足度が向上する
ノーリフティングケアは、人力による無理な介護を改善することで「介護する側・される側双方が笑顔でいられるケア」を指します。
介護をされる利用者様にとっては
・職員の大変そうな姿を見る事が少なくなり、「申し訳ない」という気持ちが少なくなる
・職員の嫌そうな表情を見る事が少なくなり、職員と良好な関係性を維持できる
・無理な介護による全身の筋の緊張が高まるのを防ぎ、体の拘縮予防になる
・全身の緊張が抑えられる事で、車椅子上での姿勢が改善したり、食事量が増える可能性もあり
といった効果が期待できます。その結果「この施設では気持ちよく過ごす事ができる」と感じていただけるようになり、利用者様の生活の質の向上・利用満足度の向上が見込めます。
②介護職員の離職率防止につながる
先ほどは、介護される利用者様の視点でお話ししましたが次は介護職員の視点でみてみたいと思います。
介護する介護職員にとっては
・身体の負担が激減するので、気持ちよく働く事ができる(労働生産性が向上する)
・身体の負担が激減するので、嫌な表情をせずに、良い表情でケアに当たる事ができる
・利用者様の食事や睡眠など、他の要素にも良い効果が期待でき、ケアにやりがいを感じられる
・腰痛や肩こりなどの症状が改善する可能性があり、プライベートの時間も有意義になる
・自分の体に配慮してくれる職場だと感じ、「この施設で長く働きたい」と感じてもられる可能性あり
といった効果が期待できます。
日本の介護職員の腰痛有訴率は約60~80%(2016.高橋郁子)と言われており、イギリスの介護職員の腰痛有訴率である約17%と比較すると、非常に高い保有率となっています。ノーリフティングケアは腰痛の改善に大きな効果が期待できます。身体の負担を軽減する事で、離職率の防止につなげる事ができます。
③施設のブランド力が向上する
上記のような効果は施設全体のブランド力に波及していきます。しかし2020年8月現在、群馬県内ではまだノーリフティングケアは十分には普及していません(高知県では普及しています)。このような状況で、ノーリフティングケアの導入を進めていくことは、他施設と大きな差別化を図る事ができます。
利用者様にとっては
「施設全体の雰囲気がよく、気持ちよく過ごす事ができる」
「職員が優しく入浴介助をしてくれる」
「体がリラックスできる時間が増えて、起きていられる時間が増えた」
などの訴求ができるため、他の施設にはないメリットを提供する事ができます。
施設で多くの時間を過ごすことになる利用者様にとって、上記のメリットはとても大きいものだと思います。
また取り組み自体が比較的新しいため、新聞や広報誌の取材など、広告効果も期待できます。「利用者様・職員を大切にする施設」というブランド力を、ぐぐっと広める事ができます。
④新規職員のルクルートに繋がる
施設全体のブランド力と広告の力は新しい職場を考えている介護職員にも届きます。
「あそこの施設だと身体に余裕ができるので、丁寧に利用者様のケアができる」
「腰痛持ちの私でも長く働けそう」
「職員の身体の負担を考えてくれる施設なら信頼できそう」
というふうに考えてくれる介護職員も、少なくないはずです。入職したいと考える介護職員が施設見学に訪れます。利用者様・介護職員が笑顔で接している雰囲気を感じ取り、「ここで働きたい」と考える人は、きっと多いのではないでしょうか。
結論
ノーリフティングケアを施設に導入すると、①利用者様の利用満足度が向上する、②介護職員の離職率防止につながる、③施設のブランド力が向上する、④新規職員のルクルートに繋がる、の4つの大きなメリットがあります。
ぜひこの機会に、ノーリフティングケア の導入をご検討ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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