【保存版】介護職員が自分からノーリフティングケアを実践してしまう?! 必ず抑えておきたい”理学療法士が関わる際の3つのポイント”

はじめに

「介護職員の方にお願いしてもなかなかやってくれない・・・」

「勉強会をしても翌日になってみるといつも通りの毎日になってしまう・・・」

皆様の職場でのこのようなことはよくあるのではないでしょうか?

私の職場でも「移乗介助技術講座」というものを開催しましたが、ほとんど現場で活かされていることはありませんでした。

こんな状態でノーリフティングケアを広めて実践してもらうのは無理だ・・・

こう思ってしまうのも無理はないですよね。

今日これからお伝えする3つのポイントを是非、明日からの現場で実践していただき、長期的な視点で「文化として定着する」まで関わっていただけたらと思います。

どんな関わり方をすれば現場の方は動いてくれるのか?

  • 「ノーリフティングケアをしてください」と言わないこと
  • 現場の方とノーリフティングケアを作っていく
  • 現場の方それぞれの「それで私はどうなるの?」に自分から気付いてもらう

この3つを必ず抑えておいてください。

読者の皆さん、メモの準備はよろしいでしょうか?

この部分をしっかりと掘り下げて考えを深めていきたいと思います。

「ノーリフティングケアをしてください」と言わない

これは非常に驚かれるかもしれませんが、「ノーリフティングケアをしてください」と言わないことがとても重要です。

してほしいのにしてくださいってお願いしないの?どういうこと?

という声が聞こえてきそうですが、これにはしっかりとした理由があります。

皆さんの幼少期を思い出してみてください。

両親から勉強しなさいと言われたことがある方、いらっしゃいますよね?

「ゲームばっかりして!もっと勉強しなさい」

「遊びすぎ!宿題やったの?早く宿題済ませてから遊びに行きなさい!」

「〜をしなさい」と言われると「〜したくなくなる」というのが人間の本質だと思います。

逆に、「〜は必ずしないでください」と言われるとなんだかやりたくなりますよね?

それではご両親が楽しそうに本を読んだり、参考書で勉強しているとしましょう。

あなたは入浴を済ませてリビングに戻ると、母親は小説を読んでいて、父親は参考書を開いて会計の勉強をしています。

「今度〜の試験があるから、勉強してるんだ」と父親はいいます。

「〜さんの新作読んでるんだけど、前作の方が面白かったなあ」と母親は言います。

楽しそうにしている他の身近な人を見ると、真似したくなるのが人の性です。

ノーリフティングケアを実践して「とても楽しそう、嬉しそうな様子」を見せれば良いのです。

口ではなく行動で伝わると、人は自然に「自分から」動くようになります。

”ノーリフティングケアによって介助者・利用者が共にハッピーな現場を他の職員に見られるように行う”ことがミソです。

「ミニリフト使ったら〜さんの腰の痛みが軽減して、すごく嬉しそうだったんですよ!」

「スライディンググローブを使ったらめちゃめちゃケアが楽でびっくりしました!」

こんな会話をただ楽しそうにしているだけで、それを聞いている他の職員はきっと

「ミニリフトってそんなにいいの?」

「スライディンググローブってそんなに楽なんだね」

と声をかけられるでしょう。口ではなく「楽しそうな様子」を見せることを意識してみましょう。

「ノーリフティングケアによるハッピーな現場を見せる」ことが他の職員の「やってみたい」に繋がるはずです。

現場の方とノーリフティングケアを作っていく

きっとこの文章を読んでいるあなたはノーリフティングケアの知識や他の施設の事例などもすでに知っていらっしゃるかもしれません。

しかし現場の方にとってのノーリフティングケア は「よくわからないしそこまで知りたいと思わない」ものに過ぎないのです。

人は変化をしたがらない性質があります。よくわからない横文字は自分からは遠ざけたいと思うのが普通です。

そういう前提条件で関わっていくので、決してノーリフティングケアはこういうものなんだよ!と押し付けないでください。

間違っていても最初は良いのです。実践していく中で「その人にとってのノーリフティングケア」が血肉として、経験として蓄積されていくのです。

現場の方、施設全体で「その職場だけのノーリフティングケア」を一緒に作り上げていく姿勢がとても大切です。

一人ひとりの解釈や意見を尊重し、より良いものを作り上げていく姿勢でコミュニケーションがとれると非常に良いですね!

介護職員それぞれの「それで私はどうなるの?」に気付いてもらう

現場の方にとってのノーリフティングケア は「よくわからないしそこまで知りたいと思わない」ものに過ぎないと先ほどお伝えしました。

現場の方にとってそんな認識であるノーリフティングケア が現場の方に実践されるためには、明確なメリットを実感してもらうことが重要です。

「なんか体に優しいって聞くけど、実際それで私にどんなメリットがあるの?」が現場の方の本音なのです。

多くの方が「メリットがある」と確信が持てた上で行動しています。

よくわからないもの、時間の無駄になりそうなもの、めんどくさそうなものはすぐに敬遠されてしまいます。

Aさんにとっては腰痛が楽になるのが一番のメリット

Bさんにとっては大声を上げる利用者が静かになりストレスが減ることが一番のメリット

Cさんにとっては利用者さんが「ありがとうね」と言ってくれることが一番のメリット

あなたは現場の方の立場に立って、どんなメリットがあるのか想像できるでしょうか?

そのためには職員1人1人とのコミュニケーションが不可欠です。

Aさんは腰痛持ちで仕事を休むこともある

Bさんは大声を上げる利用者さんの対応にいつも愚痴をいっている

Cさんは利用者さんとこまめに会話をしていて、親身な様子が伝わってくる

職員1人1人にとってのメリットを自然と気づいてもらう工夫があるとなおgoodです。

これは「人から教えられたことより、自分で腑に落ちるほうが理解度が深いから」です。

ノーリフティングケアを実践している現場の方を見かけた時には

「〜を実践してみてどう感じましたか?」

「〜を実践してみて何か変化はありましたか?」

と尋ねてみてください。

相手の方が自分から「腰痛が楽になったな」などと気づいてもらえると、一度の実践がその後の継続につながります。

あなたは現場の方の立場に立って、どんなメリットがあるのか想像できるでしょうか?

最後に

今日は介護職員が自分からノーリフティングケアを実践してしまう、必ず抑えておきたい理学療法士が関わる際の3つのポイントをお伝えしました。

①「ノーリフティングケアをしてください」と言わないこと

「ノーリフティングケアによるハッピーな現場を見せる」ことが他の職員の「やってみたい」に繋がります。

②現場の方とノーリフティングケアを作っていく

現場の方にとってのノーリフティングケア は「よくわからないしそこまで知りたいと思わない」ものに過ぎません。

現場の方、施設全体で「その職場だけのノーリフティングケア」を一緒に作り上げていく姿勢がとても大切です。

③現場の方それぞれの「それで私はどうなるの?」に自分から気付いてもらう

ノーリフティングケアが現場の方に実践されるためには、明確なメリットを実感してもらうことが重要です。

あなたは現場の方の立場に立って、どんなメリットがあるのか想像できるでしょうか?

以上の3つのポイントを抑えて、明日からの業務で実践してみてください。

すぐに結果はでませんが、継続して一貫した姿勢を撮り続けることで、自然と周囲の人の変化は見えてきます。

「ミニリフトってそんなにいいの?」

「腰痛が楽になったな」

「利用者さんがありがとうって言ってくれるようになった」

こんな発言が現場の方から引き出せるように、日々の振る舞いを見直していきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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